大腸カメラ

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は大腸の内部を観察し、粘膜の様子やポリープの有無などを確認します。
必要に応じて、組織をとり病理検査することがあります。
また、切除可能なポリープが見つかった場合はその場で切除することも可能です。

イラスト:大腸カメラ中の患者

当院の検査の特徴

当院ではすべて日本消化器内視鏡学会認定専門医が検査をします。
消化器診療に関する豊富な学識と経験を有する者が担当しますので、安心して高水準の治療を受けることができます。

大腸内視鏡システムは、細径でハイビジョン画質搭載したオリンパス社製の大腸ビデオスコープ PCF-H290ZIを導入しております。
最大110倍の光学ズーム機能で毛細血管や微細構造を詳細に観察できるほか、病変部分の色が変化し発見しやすくなりました。
また170°の視野角、受動湾曲機能を搭載し、精度の高い診断が可能です。

大腸ビデオスコープ PCF-H290ZI

検査をおすすめする方

このような症状がある方は、一度検査をおすすめします。

  • 腸の違和感や不快感
  • 繰り返す下痢や便秘
  • 便に血が混じる
  • 残便感がある
  • 便が細い
  • 便潜血陽性を指摘された
  • 体重の急激な減少
  • 大腸がんやポリープの家族歴

上記のような症状がなくても40歳以上で一度も検査を受けられたことがない方は、一度検査を受けられることをおすすめいたします。

検査費用

内視鏡検査は使用する薬剤の種類によって費用が前後いたします。

  • 鎮静剤(静脈麻酔)を使用する場合は別途追加費用となります。

検査(治療)内容1割負担2割負担3割負担
大腸カメラ 観察のみ約2,500円約5,000円約7,500円
大腸カメラ+病理組織検査約4,000円約7,000円約11,000円
大腸ポリープ切除(1か所)約8,000円約16,000円約24,000円
大腸ポリープ切除(2か所)約9,000円約18,000円約27,000円
大腸ポリープ切除(3か所)約10,000円約20,000円約30,000円

注意事項

鎮静剤(静脈麻酔)を使用された方は、検査当日のお車やバイクの運転はできません。公共交通機関をご利用ください。大腸ポリープ切除を受けた際は、出血のリスクがありますので切除当日から7-10日間は飲酒や、激しい運動、遠方への旅行、長時間の入浴などは控えていただく場合がございます。

検査の流れ

ご予約

スマートフォンやパソコンから24時間診察予約システムを導入しております。
LINEのお友達登録をしていただけると、LINEからもご予約が可能です。

  • 大腸カメラを受ける前にまずは1回受診していただきます。
イラスト:スマホで予約する女性

検査前日の過ごし方

腸内に残りやすいもの(キノコ類、こんにゃく、野菜など)の摂取は控え、夕食は消化のよい食事、または検査食を、21時までに済ませます。
飲酒は厳禁ですが、水分は21時以降も制限はありません。検査当日は朝食をとらずにいらしてください。
夕食を終えてから就寝までの間に前日用の下剤を服用します。

イラスト:食事をする女性

検査当日(ご来院まで)

  • 朝からご自宅で下剤を飲んでいただきます。
  • 下剤の種類をいくつか用意しておりますので、検査説明時にご選択ください。
  • 検査の流れについても事前診察の際にご説明いたします。
  • 常用薬のある方で、とくに制限を受けていない薬については医師の指示通りに服用します。
  • 糖尿病薬については服用できません。
  • 水やお茶の摂取に制限はありません。
  • 腸内洗浄液(検査当日の下剤)は検査の4時間前からゆっくり飲んでいただきます。
  • 服用後、頻繁に排便があり、最終的に透明な液体になるようになって準備完了となります。
  • 便の様子を確認していただき、問題なく腸管洗浄が完了したのちに、検査予定時間の30分前までに来院してください。

来院されたら受付に診察券、保険証をご提出ください。

検査

貴金属類(アクセサリー 等)は外し、更衣室で検査着に着替えていただきます。
腸内に便などが残っていると精度の高い検査結果を得られなくなりますので、ご自宅での様子をお伺いし、また必要に応じて看護師が便の状態を確認します。
追加で下剤を処方したり浣腸したりする場合もあります。

内視鏡を肛門から挿入し大腸全体を観察します。検査は15分程度ですがポリープが見つかり切除可能な場合は追加でお時間がかかります(検査時間には個人差があります)。
鎮静剤をご使用された方は、検査後リカバリールームでお休みいただきます。

検査終了後

休憩後、画像をお見せしながら検査のご説明をさせていただきます。
生検(細胞の検査)あるいはポリープを切除した場合、病理結果の説明を後日(2週間後~)行いますので、2週間後以降の外来予約をお取りいたします。

大腸ポリープ切除を受けた際の注意点
  • 出血のリスクがありますので、切除当日から7-10日間は飲酒や、激しい運動、長時間の入浴などは控えていただく場合がございます。
  • 血圧が高い方、心臓病をお持ちの方、高齢の方、切除したポリープが1㎝を超えるものについては出血のリスクがあがりますので、しばらく便の様子を観察し、何かあった場合はご連絡ください。
イラスト:説明を受ける患者

精算

当院ではクレジットカード決済が可能です。

大腸カメラのよくあるご質問

保険適用で検査は受けられますか

症状がある場合、医師により必要と判断された場合などは保険適応になります。ご相談ください。

大腸カメラにどのくらいの時間がかかりますか

通常の大腸カメラは観察のみであれば15分から20分程度ですが、個人差があります。ポリープの切除が必要となった場合は追加でお時間がかかる場合があります。

生理中でも検査は受けられますか

受けられます。しかし生理中は身体が敏感になっているので、生理痛がひどい方や体調が安定しない方は避けていただいたほうが良いです。不安な場合はご相談ください。

日帰りポリープ切術は行っていますか

外来で切除可能と判断された場合は、そのまま大腸ポリープの切除を行っております。

大腸カメラをした当日はお風呂に入れますか

ポリープ切除をされた方は2、3日はシャワーのみにしていただくようご案内しております。切除を受けていない方は当日から入浴していただいて構いません。

消化の良い食べ物とは具体的にどのような食べ物でしょうか

一般的に脂肪分の少ないもの、食物繊維の少ないものが良いとされています。特に、ゴマや果物の種・皮、繊維質の多い野菜などが消化されずに残っていることが多いです。便秘気味の方は前日だけでなく、3日ほど前より便通のコントロール・食事の調整が必要となる場合もあります。

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