大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は大腸の内部を観察し、粘膜の様子やポリープの有無などを確認します。
必要に応じて、組織をとり病理検査することがあります。
当院では、切除可能なポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。
モーニング大腸カメラ
モーニング大腸カメラ検査とは、朝一から大腸カメラを受けることができる内視鏡検査です。
通常の大腸カメラ検査は、午前中に検査用の下剤を飲んで、午後から検査、という流れが主流です。
大腸カメラは本来1日がかりの検査になりますが、モーニング大腸カメラの場合は昼ごろには内視鏡検査が終了となります。そのため、一日予定を確保する必要がない大腸カメラ検査といえます。
午前中の検査をご希望の場合には、前日夜当日と朝検査の3時間前に下剤を飲んでいただき、午前中のうちに検査が終わるよう調節します。詳しくは事前説明の際にお話しします。
モーニング大腸カメラがおすすめの方
- 一日仕事を休むことができない方
- 内視鏡検査のために一日確保することが難しい方
- 午後から予定があり、午前中に大腸カメラ検査を受けたい方
- 忙しいサラリーマンや主婦の方
- 一日の時間を有意義に使いたい方
健康診断などで要精密検査の指摘を受け、大腸カメラ検査が必要な場合でも、スケジュールに余裕が無く検査をなかなか受けられないケースもあると思います。大腸カメラ検査で発見・確定診断できる疾患の多くは、早期発見と治療がとても重要です。時間が取れないことを理由に検査を先延ばしにすることなく、午前中で検査が終了するモーニング大腸カメラを受けてみませんか。
当院の検査の特徴
当院ではすべて日本消化器内視鏡学会認定専門医が検査をします。
消化器診療に関する豊富な学識と経験を有する者が担当しますので、安心して高水準の治療を受けることができます。
大腸内視鏡システムは、細径でハイビジョン画質搭載したオリンパス社製の大腸ビデオスコープ PCF-H290ZIを導入しております。
最大110倍の光学ズーム機能で毛細血管や微細構造を詳細に観察できるほか、病変部分の色が変化し発見しやすくなりました。
また170°の視野角、受動湾曲機能を搭載し、精度の高い診断が可能です。
検査をおすすめする方
このような症状がある方は、一度検査をおすすめします。
- 腸の違和感や不快感
- 繰り返す下痢や便秘
- 便に血が混じる
- 残便感がある
- 便が細い
- 便潜血陽性を指摘された
- 体重の急激な減少
- 大腸がんやポリープの家族歴
上記のような症状がなくても40歳以上で一度も検査を受けられたことがない方は、一度検査を受けられることをおすすめいたします。
検査費用
内視鏡検査は使用する薬剤の種類によって費用が前後いたします。
- 鎮静剤(静脈麻酔)を使用する場合は薬剤費が追加となります。
- 当院では原則として検査前日の食事に検査食を推奨しております。費用は、検査用の紙パンツ代を含めて1,900円(自費)となります。
検査(治療)内容 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
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大腸カメラ 観察のみ | 約2,500円 | 約5,000円 | 約7,500円 |
大腸カメラ+病理組織検査 | 約4,000円 | 約7,000円 | 約11,000円 |
大腸ポリープ切除(1か所) | 約8,000円 | 約16,000円 | 約24,000円 |
大腸ポリープ切除(2か所) | 約9,000円 | 約18,000円 | 約27,000円 |
大腸ポリープ切除(3か所) | 約10,000円 | 約20,000円 | 約30,000円 |
注意事項
鎮静剤(静脈麻酔)を使用された方は、検査当日のお車やバイクの運転はできません。公共交通機関をご利用ください。大腸ポリープ切除を受けた際は、出血のリスクがありますので切除当日から1週間前後、飲酒や、激しい運動、遠方への旅行、長時間の入浴などは控えていただく場合がございます。スケジュールには余裕をもって計画をお願いします。
検査の流れ
ご予約
スマートフォンやパソコンから24時間診察予約システムを導入しております。
LINEのお友達登録をしていただけると、LINEからもご予約が可能です。
- 大腸カメラを受ける前に、まず1回受診していただくことが必要です。
- 検査の予約時間は検査開始時間(予定)となります。実際にはこの時間の5時間前より下剤の内服が始まりますので、検査時間の設定にはご注意ください。
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検査前日の過ごし方
検査前日の食事は、原則として検査食をお勧めしています。
腸内に残りやすいもの(キノコ類、こんにゃく、野菜など)の摂取は控え、夕食は消化のよい食事を、21時までに済ませます。
飲酒は厳禁ですが、水分は21時以降も制限はありません。検査当日は朝食をとらずにいらしてください。
夕食を終えてから就寝までの間に前日用の下剤を服用します。
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検査当日(ご来院まで)
- 朝からご自宅で下剤を飲んでいただきます。
- 下剤の種類をいくつか用意しておりますので、検査説明時にご選択ください。
- 検査の流れについても事前診察の際にご説明いたします。
- 常用薬のある方で、とくに制限を受けていない薬については医師の指示通りに服用します。
- 糖尿病薬については服用できません。
- 水やお茶の摂取に制限はありません。
- 腸内洗浄液(検査当日の下剤)は検査の4-5時間前からゆっくり飲んでいただきます。
- 服用後、頻繁に排便があり、最終的に透明な液体になるようになって準備完了となります。
- 便の様子を確認していただき、問題なく腸管洗浄が完了したのちに、検査予定時間の30分前までに来院してください。
来院されたら受付に診察券、保険証をご提出ください。
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検査
貴金属類(アクセサリー 等)は外し、更衣室で検査着に着替えていただきます。
腸内に便などが残っていると精度の高い検査結果を得られなくなりますので、ご自宅での様子をお伺いし、また必要に応じて看護師が便の状態を確認します。
追加で下剤を処方したり浣腸したりする場合もあります。
内視鏡を肛門から挿入し大腸全体を観察します。検査は15分程度ですがポリープが見つかり切除可能な場合は追加でお時間がかかります(検査時間には個人差があります)。
鎮静剤をご使用された方は、検査後リカバリールームでお休みいただきます。
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検査終了後
休憩後、画像をお見せしながら検査のご説明をさせていただきます。
生検(細胞の検査)あるいはポリープを切除した場合、病理結果の説明を後日(2週間後~)行いますので、2週間後以降の外来予約をお取りいたします。
大腸ポリープ切除を受けた際の注意点
- 出血のリスクがありますので、切除当日から1週間程度は飲酒や、激しい運動、長時間の入浴などは控えていただく場合がございます。
- 血圧が高い方、心臓病をお持ちの方、高齢の方、切除したポリープが1㎝を超えるものについては出血のリスクがあがりますので、しばらく便の様子を観察し、何かあった場合はご連絡ください。
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精算
当院ではクレジットカード決済が可能です。
大腸カメラのよくあるご質問
保険適用で検査は受けられますか
症状がある場合、医師により必要と判断された場合などは保険適応になります。ご相談ください。
大腸カメラにどのくらいの時間がかかりますか
通常の大腸カメラは観察のみであれば15分から20分程度ですが、個人差があります。ポリープの切除が必要となった場合は追加でお時間がかかる場合があります。
生理中でも検査は受けられますか
受けられます。しかし生理中は身体が敏感になっているので、生理痛がひどい方や体調が安定しない方は避けていただいたほうが良いです。不安な場合はご相談ください。
日帰りポリープ切術は行っていますか
外来で切除可能と判断された場合は、そのまま大腸ポリープの切除を行っております。
大腸カメラをした当日はお風呂に入れますか
ポリープ切除をされた方は2、3日はシャワーのみにしていただくようご案内しております。切除を受けていない方は当日から入浴していただいて構いません。
消化の良い食べ物とは具体的にどのような食べ物でしょうか
一般的に脂肪分の少ないもの、食物繊維の少ないものが良いとされています。特に、ゴマや果物の種・皮、繊維質の多い野菜などが消化されずに残っていることが多いです。便秘気味の方は前日だけでなく、3日ほど前より便通のコントロール・食事の調整が必要となる場合もあります。